『ジャーマン+雨』

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最近、いろいろと映画を見るけど、そうなんだろうけどねって、大変つまんない思いを頂いて大変ヤサぐれておりましたが、ボッコボコの映画に出会ったのでした。『ジャーマン+雨』は守られていない。つまり映画に守られていない。堂々と映画を前進させてやろうという、その行為、この存在への意思が漲っておる。だからボッコボコ。なんだか、手法で、歴史で、長回しとか、いろんなことで語れちゃう、守られている、芸術ぶって傷をひけらかすカッコつけ野郎たちには唾を吐きたいです。さようなら。
これがここにいる事、やっぱそれでしょ。で、人でしょ。
光らせたい。だから、壊したくもなる。
小津さんがあの手法を徹底したこと、それを現在と共に向き合う『東京公園』の美しさを思い出していたり、とにかく面白い映画を見たいなと思っておるだけですね。
素晴らしいものを見たいですね。
煙草を吸う。コーラを飲む。おわり。