「まるいじかんとわたし」という時間

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一日限りのパフォーマンス「まるいじかんとわたし」が終わりました。
嘘みたいにあっという間でした。京都の二週間は。この一時間は。
なんでしょう。つまり儀式としておこなったという気持ちがあります。いつも頭の中にあるものを儀式のように、集中して、空間に、そこでなにかを漂わせ、少しのアイデアを形なきものに与えて、蘇らせて、出現させて、昇華したいんでしょうね。たぶん。わかりません。これも気分で書かれているもんなんでしょう。
多少のアイデアを携えて書くんです。色色と気分のことを考えていたら、それまであまり好きになれなかったはずの気分というようなもんが、どこか無意味だったとしても素晴らしいなにかだと思えてきて、まあ、とにかく制作中はとても幸せな気分になりました。好きな作品が自分で作れて、参加してくれる人がいて、それでますます幸せもんだと思いました。綺麗ごと言ってるように聞こえるかもしれんけど、信じられないくらいに素晴らしい不思議なじかんを過ごしました。あっという間だったという事が、このじかんの大切さを感じれて、なによりなんです。
とにかく参加してくれた人たち。メンバーの橋本(和加子)と小澤(薫)、大学からの付き合いである児玉(悟之)と小林(光春)は作品を強い気持ちで守ってくれます。ありがたい。長くやってきているので、コミュニケーションは簡単です。そして今年やってきた橋本と小澤と児玉はどんどん上手くなっているのです。経験値がついてきているんです。信頼しております。さらに、同居人でもある純平と、ワークショップ参加者の青木君。頑張ってくれました。短いじかんだったので大変だったと思います。もっと演出してやるじかんを作れてたらと思いましたが、しかしずっと青木君は面白かった。いままで彼のような人とやってこなかったのでとにかく楽しかった。パンの学校に通う彼のおかげでパンが劇中に登場したのです。青木君は発見でした。
で、やはり稲森明日香です。彼女に会えたのはこの作品にとってだけじゃなく、俺にとって大きかったと思います。京都に着いてすぐに、照明を手伝ってくれると紹介されて会った瞬間から、この人は出演してもらう人だと思いました。挨拶の声と、手と、顔を見て決めました。彼女が「まるいじかんとわたし」のスタートラインになりました。出演してほしい旨を伝えて、前向きな返事をくれてから作品が動き出した気がします。本番前に、また一緒にやりたいと言ってくれて嬉しかった。呼んだときには東京にきてくれるらしいよ。色々と楽しみが増えて、とにかく彼女は大きな発見でした。
そしてバストリオ最初のお客さんから、演出助手になっていた澤田栄一くん。彼がこの作品の為に京都へとやってきてくれたのは本当にラッキーでした。作品を好きでいてくれてありがとう。またやりましょう。そして手伝ってくれた宇野(恵理子)ちゃんや、向井(咲絵)ちゃん、そして当日の受付や手伝いのために作品を見れなくなってしまった山村(麻由美)さんには感謝してもし足りません。助かりました。ナイスアナウンス。さらに多くの手伝ってくれた人たち。ありがとうございます。そして母校にも助けられました。もちろん来てくれたお客さんすべての人に感謝します。相馬さんがはるばる東京から来てくれて驚きました。嬉しかった。
なによりも感謝するのは、このトランクルームというギャラリーに呼んでくれた井上雄太くん。彼との再会ほど嬉しい事はなかったです。幸せな気持ちで作品を作れたのは彼のおかげです。あと、ミズノミカちゃんにもらった手紙は宝物ですよ。彼女が見てくれて良かった。
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「まるいじかんとわたし」は終わりましたが、じかんは続きます。じかんがある限り、またどこかでこの作品のじかんが流れるかもしれません。愛すべき作品となりました。
まだ京都です。もう少しで東京に戻ります。