さようなら

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ひとまず終わりました。たったの一日でしたが、それも逆に貴重で、色々な方に見て頂いて様々な意見をもらい、概ね好評だった事には励まされました。戯曲の事を、参加する事を、取り組み方を考え続けたラボ公演でした。
演出の上村聡さんとも打ち上げで話しましたが、もっと考える事は出来たし、やれる事はあったと受け止めながら、これを機にして何か新しい方向を見つけていきたいと思いました。
もっとラボとして、やっていくべき事があったんだと今、感じています。本番で気づく事が本当に多いです。参加して頂いた役者の皆さんがとても稽古場の雰囲気を作ってくれた事で楽しく進める事が出来て、稽古場でもっと発見出来たらと思いました。まあ、今回は役者でも出てみる事ができて、違う目線から物事を見てみて、刺激をもらいました。役者ってもんは、分からないけど、面白い。
ドイツ文化センターの人たちにも大変助けられて、管理人のおじさんにはとても癒された。
こういう機会を持てた事を皆様には感謝しております。ありがとうございました。
個人的には鈴木謙一さんにズボンを借りて、ウェイターを務めれました。色々と意見をもらえて嬉しかったです。
ラボ公演、参加できて良かったです。
2月12日、遠く九州で病気と戦っていた叔父さんが永眠しました。
公演終了後の打ち上げの席を外して、通夜を終えたおかんとばあちゃんとようやく電話出来ました。
本当に難しい病気と向き合って戦ってきたけど、最後は気持ちが切れてしまって、家に帰りたがっていたみたいで、それは誰にも何も言えない事だし、どうにもならないし、今度東京で会おうねという約束は果たせなかったけど、たぶん、ずっと病院で、自分よりも身近な人の事を心配しながら病気と向き合っていたんだろうし、自分なんかよりも大変な事を抱えながら、わざわざこちらを励ますような事をしてくれて、ほんとに有り難う。ほんとに会いたかった。もう二度と会えないんだな。やっぱり会えるって凄い事だ。だから会いたい人には今すぐにでも会いたいし、会った人とはちゃんと向きあいたい。人は死ぬ。当たり前だと思っていたことが、死んだ後、まわりの人たちにはしっかりと残されていくし、それを受け取って、また生きている事を感じて、飯を食べて、風呂に入って、眠ったら、次の朝が来ることの繰り返しに、もう一度出会える事で、残された人たちはその当たり前のことを生きていくことが出来るから、別れは丁寧にしたい。簡単に消えてしまうけど、簡単に別れたくはない。忘れたくたくない。
でも、さようなら伯父さん。これが伝えることが出来なかった別れの言葉です。
そして今日は久々の休日となります。何もしません。