ポレシュの演劇で若い男は煙草を吸ってウインクをしてた。

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稽古は休み。
病院にいって事故で痛めた足は大丈夫だった。疲労は溜まっているようだ。
夕方、豊洲を目指す。ルネ・ポレシュへ。
ぜひ見たかったポレシュ。彼の戯曲は以前から遊園地ラボ公演などで読んだりしていたが、観劇は初めてだった。ワクワクしながら『無防備映画都市』という演劇をみる。豊洲に着いた時から嬉しくなった。空間に吸い込まれた時からニヤニヤしてしまう。ホットコーヒーを飲みながら、目の前を走る車の砂埃に興奮。F/T11に参加しているということで招待してもらえて、本当に十分過ぎるほど楽しんだし、それはそれは面白かった。
なんて自由な、嬉しくなってしまうよ。音も最高。ガンガンくるしさ。なかでも若い男の役者が車から飛び降りて走ってきてエリアから離れてから何をするかと思ったらポケットから出した煙草に火をつけて関係ない客に目配せをした後に音のオペをしてた男にウインクをしたあとに一息ついてそのままエリアで演技をつづける共演者を見ているその一連の姿の立ち振る舞いに鳥肌が立った。素晴らしい。嬉しかった。そういうの見たかったんだ。
べつに理解出来たとは思えないが、そこで起こるそれらは演劇を見たことのない人でも、光景を味わえるような、そんな演劇だった。デタラメなことは清々しい。野外はいいな。
こういう作品にもっと人生で触れれたらどんなに楽しいんだろう。
どんどん見たい、こういうの。
宮沢(章夫)さんも来られていたし、映画監督の青山真治さんもいた。観劇後はテンションも上がったし、『トータル・リビング 1986-2011』で一緒の上村(聡)さん、牛尾さん、時田さん、相馬さん、そして春式に参加していた茂木さんと一緒に店で楽しく喋っていた。それはそれは楽しく。
ああ、楽しかった楽しかった。いい休日だった。