『ブンミおじさんの森』

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見つからなかった。
パスポートを申請しにいく。なくしたのだ。もう一度。
だって行くぞ、たぶん。こっから海外に。だからいる。絶対いる。
そしてその二時間後には森を見つめていたのだった。
牛が映って興奮。精霊に興奮。毛むくじゃらに大興奮。そして眠りを誘う。死は、生に、生は、死に。何事もスライドして、並んでいる。同じ方向を向いたまま。これやりたかった。これ褒め言葉。ありがたい。こういう変てこなもんがいっぱいあれば良いのに。そう思う。だって美しいんだもん。ブンミおじさんでした。
でもプレデターを思い出したりもした。
やはり次に撮る予定の『素晴らしい』は交通と停滞と前進の物語です。