すばらしいチェインギャング

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いよいよ休みが終わった。今日からは本番まで集中の日々です。
20日は美術製作をジュンペイがやっていて、それを確認して色々と考えたり、どのように空間をつくろうかとネットを飛び回ってアイデアを探したり、そのあと同居人の皆が平田満さんの舞台を見に行っていたので、久しぶりの一人っきりを満喫してなんかいま一人だって考えるとえらくドキドキしてきて、音楽をひたすら聴いたり、街をブラブラしたり、夜飯をなににするかと思案に耽ったりという、あーなんて自由、って幸せを感じたりしていました。このように根っからの一人っ子なのです。あとは部屋で集中して過ごしました。
むかしは家に帰ると、首から下げた鍵を使ってトビラを開けて、部屋にランドセルを置いたら、食卓の机の上のネットみたいなのを被せてある夕飯を、嫌いなものをはじいてから食べ終えて、部屋にいって広げておいてあるレゴブロックで作られた世界を眺めてニヤニヤしては、ひたすら一人で動かして遊び、飽きてくると机の上に置いてある蟻を飼育することができるガラス板みたいなものの中で、必死に生活している蟻たちの巣を横の方から、長い時間じっと見ていました。その頃、すべてはどこかで起きていて、自分はそこにはいないという感覚がありました。転校生でいたことが関係しているのかもしれません。
なにか、最終的には一人だという感覚が強くあった気がします。いまもそれはありますが、なにかをやるという漠然とした事を強く求める自分がいて、京都の大学に入り直したところから、まるで違う人になっていったような気がして、やっぱりあの時、京都に行く決断はほんと誰かに背中を押されたような飛躍だったと、いまも不思議な気持ちになります。
そして今です。今しかないです。
舞台は、ひとつの事をやりたいと思っています。それが一番難しいです。
久しぶりの休みは一人で色々と考える事が出来ました。そんで急遽、映画の音楽をやってくれているkaninaというバンドの人たちが高円寺でライブをやっていたのを思い出して、慌てて夜に合流しました。夜の高円寺でkanina(ユキノ、天野さん)の二人と話していて、こりゃ頑張らねばいかんと気を引き締めました。なんせアグレッシブな二人。今回の舞台を関西でやろうという話、映画「生きている」をチェコに持っていく話、大阪(橋本の実家)と岡山(太田の実家)で映画「生きている」上映の話、と立て続けのアイデアが実現する可能性がでてきて、その可能性ってやつにポーっとしながら、夜の満員電車に揺られて帰りました。色々と続いていきます。ありがたいです。
ユキノに勧められた富士登山を今年は実現したいです。

優しさが歳をとる。

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チケットを予約していた。ままごと「スイングバイ」鑑賞。
注目度が高いので、チラシの量が大量。重くて散らばらしてしまう人を何人か目撃。ざっさーとなって、あーって言っていた。会場に入ってフロアの作り方を見て焦る。あーっとなるが、気にしない。違うものだ。じっくりと見た。良いもの見た。やっぱりままごとは面白かった。今回の舞台を見ていて、お金があるのっていいなーとちょっと羨ましくなる。だってうちらは貧しいぞ、見事に貧しい。妥協ではないニューなアイデアを欲している。
デジタルからアナログへ。身体と言葉。手触り。具体。うーん。色々と考える。
勧めていて一緒に見た太田順子嬢とカフェですこし話してから、遅れて稽古に参加。
必要だと思っていた自主稽古の時間を観劇中にうまく作れて良かった。どうも稽古を見ていて、自分があまりにも待てないから、その場を支配してしまっている気がして、それも必要な部分はあるけど、もうすこし能動的に役者の人がいれるように、役者だけで考える時間が必要だと思っていた。これはホンの遅さのせいもあったと思うので申し訳ないのですが、効果を感じるくらい稽古はだいぶうまく進むようになってきた。皆がイメージの共有を望んでいる。
大真面目にやる事が大事だ。大真面目。これ態度ね。
そしてインフォメーションです。
遊園地再生事業団#17「ジャパニーズ・スリーピング/世界でいちばん眠い場所」リーディング公演
日時/2010年5月30日〜6月1日 場所/座・高円寺2F カフェ アンリファーブル チケット発売日/4月17日
ちょっと早いお知らせですがぜひお越し下さい。こちらは絶対に面白いです。
このところ忙しくて宮沢さんのイベントを諦めている。行きたかったなー、「談話室 宮沢」
あと、シネドライブ2010にて『河童のまぼろし』が上映されます。関西の方は映画館で見るチャンスですよ。
3年前に作ったドキュメンタリー作品です。詳細はこちらです。

横浜でチェルフィッチュ

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宮沢さんの日記が久しぶりに更新されていて、次の公演のタイトルが『ジャパニーズ・スリーピング/世界でいちばん眠い場所』と正式に発表されました。戯曲を読むのがとても楽しみでしかたないです。
桜木町へと向かう。チェルフィッチュの『わたしたちは無傷な別人であるのか?』を鑑賞する。なんというストイックな空気だろう。表出してくるものの質が、流れる時間が、作り上げられるそれらが客であるこちら側に受け取ることを要求してくる、その俳優のからだを見ながら、まるでスポーツ観戦をしているような疲れがきました。大変だけど刺激に満ちていて、慣れてくると、ふと強くイメージを描いている自分に気づいたりしていた。出ている俳優がみんな良かったことにも感動した。ぜひもう一度見たいけど忙しくて無理だ。
上演後は出演者の矢沢誠さんと山縣太一さんに挨拶。見に来ていた鈴木将一朗さんと制作で頑張っていた黄木さんにも挨拶をして帰宅。でも、やはり横浜はとおい。
その夜はスカイプで大阪の音楽家と話す。画面で飼っている猫を見せてくれるがとても可愛い。音楽は順調に揃っている。いよいよ映像と合わせていく作業が近い。お互いの近況を話し合う。彼女とはいい出会いだった。とにかく仕事がやりやすい。そういえばもう一人、音楽を頼んでいた女性とは連絡がとれない。いったいどうしてるんだろう。
あと、また児玉とスカイプで8時間ほど喋っていた。よく喋ることがつきない。
そして3月だ。戯曲が書けない。読む本もたまっている。

リーディング発見多し。


公演の稽古が始まった。場所は青山である。
行く前に、渋谷のツタヤで借りてきたビデオからハードディスクにツァイ・ミンリャンの『愛情萬歳』を落とす。
ついでにリー・カンションを見ながらツッコミを入れて笑っていた。カンションは面白い。
稽古では様々な声を聴ける。じっくりと聴ける。声って面白い。なんて良い時間なんだ。
稽古後にはとんでもない数のレポートを現在読んでいるという宮沢さんと皆で顔合わせも兼ねてお店へ行く。
しかし参加してる役者さんがとても良い人たちで楽しみだ。人見知りは相変わらず直らないけど、とても楽しく出来そうだし集中して望みたい。これまた貴重な時間となるだろう。
岸さんと三科さんとは久しぶりに会えて嬉しかった。
帰りは渋谷でビデオを返して、半蔵門線で西新井まで寝過ごしてしまい、トボトボと夜道を一時間歩いて帰る。
このところのストレスのせいか胃が変だ。早めに病院に行こう。

二回目のお知らせですよ。


ここから飛べます。チケットがなくなりそうなので、見逃せないぞという方は急いでください。
『バルコニーの情景』というドイツの戯曲のリーディング公演です。
演出は遊園地再生事業団メンバーの上村聡さんです。今野が参加させていただいております。
2月13日です。よろしくお願いします。

お知らせですよ。


遊園地再生事業団ラボの公演詳細を見れるページに飛べます。
ぜひクリックして飛んでください。色々と進めています。
一日しかないのですが、是非見に来て頂きたいです。よろしくお願いします。