この時間は。

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時間は流れる。
当たり前のことだ、いつも。
朝から寝ぼけ眼での田園都市線は、温かい日差しで背中が温い。
何度もカメラを向けている人との距離はこうも溶けるのかと思う。
撮影は無事に終了した。なんとか使って頂きたい。良いはずだ。晴れたな。
子供は豊かだ。だから見てても飽きない。そうして世界を感じて生き返る。
田舎の匂い、稲穂の曲線。自然の中で目が痒くなるがそれも良い。
撮りたい人たちを撮る。会いたい人たちに会う。このようにしてやっていけないかと。
そう思う。
家に遊びにきていた山村(麻由美)さんと共に過ごす。この時間。
色々と彼女と話している時間が心地よい日常になっていることに気付いて、今回の遊園地再生事業団の舞台で一緒に過ごせて良かったなと改めて思う。この時間は、やっぱり変える事が出来る。距離を縮めてくれた。学生時代にあまり話すことのなかった彼女の、役者とか、また演技などとは違う、彼女の良さを知れたのはとても自分にとっては素晴らしい事だったと思っている。一緒に何かをやりたくなったよ。
まあ、いろいろと乗り越える事が山ほどあるけど、ひとまず時間は止まらない。そういう風にしてやってきた。だから前へと具体を運んでいくのだ。本番は近い。宮沢さんの作品を良い舞台にするために、自分がやれることは全部やりたいとしか今は考えられないという、この時間が私です。
『ジャパニーズ・スリーピング/世界でいちばん眠い場所』がまもなくです。
ぜひ見に来てください。