信じたり、祈ったり
信じたり、祈ったり
第6回札幌国際短編映画祭オフシアター部門入選作品
2011年|31分|カラー|DV
監督・撮影・脚本・編集・音楽
今野裕一郎
音楽
杉本佳一(FourColor/FilFla/Vegpher)
出演
渡辺結子
渡辺珠子
太田順子
齊藤庸介
今野裕一郎
渡辺優子
渡辺航
録音|橋本和加子
照明|小林光春
ストーリー
姉のユイコと妹タマコの姉妹が街に住んでいる。
ユイコは塾が始まって勉強が忙しい。だからタマコは一人で遊んでいる。行ってはいけない河原でゴミを集めるタマコは機械の部品を見つける。それをUFOのかけらだと信じるタマコは皆に話すが信じてもらえない。夜にタマコは家を抜け出す。起きたユイコは部屋で心配して待っている。彼女たちは信じたり祈ったり、流れていく特別な時間。
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コメント
大人たちと子どもたち。みなの目の前には、きっと「今」しかない。今しかないからこそ、なにかに執着しながらも、忘れてゆく。執着と忘却の間、大人と子供の間を、皆がふわふわと行ったり来たりしていて他の人には見えないその”間”を見ている監督は、おでこに第三の目を持っているのだろうと思いました。
横浜聡子(映画監督)
横浜聡子のこっくんぱっちょや瀬田なつきのとどまるかなくなるかと並ぶ、コドモ日本映画の傑作だと思 います。
佐々木敦(批評家)
見ている人の心に入ってくるような創意工夫がされてるし。シンプルな表現なんだけど濃く集約された短編映画で、テンポもすごくいい。いい意味でのイノセントの描き方を果敢にトライしてるんだなって。河原とかにイノセントな情景を想うのは、僕もそういう少年だったから分かります。お会いしたことは無いけ ど、僕と同志だなって感じるし、一緒に前に進んでるんだなって感覚はありますよね。オレもしっかりやろうって思うというか。本当の意味でやさしくてほっこりするというか。ストーリーは淡々さを持ちながらも ダイナミックだよね。ちゃんと起伏があるのがすごいなと思います。自分が描きたいことをやる上でのテン ポ感をちゃんと知ってる人だなって感じました。たとえ周りからどう見られようと、湧き上がる想いも大事 にしていたいよね。
中村一義(音楽家)(デジタルマガジン『K.O.M』第3号より抜粋)