『野性の日々』の上演中止のお知らせ

 

バストリオとSPORTS MEN『野性の日々』について書きます。
2020年4月26日、横浜TheCAVEにて予定していた「野性の日々」の上演を中止したいと思います。
コロナウイルスの拡大を防ぐためだったり理由はありますが、中止することにあたり色々と考えたので少し文章を書きます。

 

去年東京で二度上演された「野性の日々」という作品は、形式からでなく、集まった人たちのその時の感情や感覚を露わにしたり溢れさせたりすることからつくっていきました、なんとも乱暴かつ繊細なやり方によって日々の稽古や生活を過ごしていく中で生まれるなにか、そこで見つけたのは「うた」です、SPORTS MENがつくった「うた」、俳優たちによる「うた」、その集積や流れで作品はできました。そして次は横浜でやろうと準備してました。

 

僕は人と出会うこと、集まることで生まれるもんによって表現して生きてきました。
しかし現状、人と集まることも集めることも困難であり、何より一緒に制作する人たちやお客さんに感染ったり感染してしまうことをしたくないという気持ちを最優先して中止とします。

 

ウイルスを持った媒介者である可能性が自分にある限りわざわざ誰かを危険に晒すようなことはしたくない、命は平等で何よりも大切です。
世界中の人たちの想像を越えてコロナウイルスは自然と拡がりを見せており不可視の存在による恐怖だけでなく、今はなにより可視化された現政権の仕事や人間性への圧倒的な失望により日々の生活が脅かされている状況があります、他者への想像力がなくリーダーとしての能力も欠如してる人間たちに政治を任せるのはやめたい。

 

表現はこれから続けます、いつだって状況と共に自然と変化していきます。
「野性」という言葉と向き合って見つけたことは、命を捨てることよりも命を繋ぐこと、そこに野性があると思ってます、またいつかやるための中止です、いつだってこの瞬間しかできないことをやってきたつもりなので延期という言葉は使わないでおきます。
予約してくれてた方々や気にしていただいた方々、ありがとうございます。
今は最大限に知恵と思考と感覚を研ぎ澄ませて、周りのことを見つめながら届く範囲には動き続けて、自然と出会える日を楽しみにしてます。

 

野性の日々は続きます、どうぞよろしくお願いいたします。

 

4月3日 今野裕一郎

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ABOUT

2019年にバストリオとロックバンドSPORTS MENがコラボレーションし発表した『野性の日々』は、世界的な気候変動によって変容していく自然と、隣り合って街で生きる人間たちの生活と日々の歌、記憶、風景をドキュメントしたライブパフォーマンス作品です。
 
これまで2019年10月にCINRA.NETが主催のカルチャーフェス『NEWTOWN』で初上演され、同年12月には、原宿VACANTにて開催したバストリオの主催公演で上演されました。そして今回で三度目、初の横浜The CAVEでの上演となります。
 
舞台上では、登場する俳優が生きてきた中で一番大切な記憶についてのインタビューと日々の記憶から綴った音楽が展開され、なにげない生活に溢れた言葉と俳優の身体、ミュージシャンによる演奏が舞台上で並置されます。場に生み出されていく音楽とさまざまな俳優の行為が、体験として観客の想像力を引き出し続ける50分です。出演は、バストリオで活動する俳優・橋本和加子、「犬など」を主宰する俳優・佐藤駿、オフィスマウンテンに所属する俳優・中野志保実、そして近日、2nd Albumを発表予定の SPORTS MEN。当日は、咖喱山水によるイベント限定のスパイスカレーを別途販売致します。
バストリオとSPORTS MEN
『野性の日々』
@the CAVE横浜
2020.4.26(Sun)14:00- 18:00-
adv・door:¥2500 + 1D
作・演出:今野裕一郎
出演:佐藤駿、中野志保実、橋本和加子
音楽:SPORTS MEN
衣装・デザイン:kurokimai
FOOD:咖喱山水
共催:洞窟喫茶、バストリオ

新型コロナウイルス感染症への対応、対策について(2020年3月25日時点)
2020年4月26日[日]にthe cave横浜にて公演を予定しているバストリオとSPORTS MEN『野性の日々』につきまして、2020年3月25日現在、公演を実施する方針にて、感染予防と拡散対策に細心の注意を払いながら制作を進め、公演に備えております。

 

ご来場の皆様、ならびに出演者、スタッフの健康と安全を十全に考慮し、制作および公演を実施いたします。

 

ご来場いただく皆様には、下記の感染予防と拡散対策へのご理解とご協力をお願いいたします。

 

○関係者の体調に関して
現在、体調を崩している出演者、スタッフはおりません。
制作期間中に於いても、出演者、スタッフの健康管理を十全に行ないます。

 

○ご来場いただく皆様へお願い
日々、状況が変わっていく中、事前の予約は困難かと思われます。当公演では当日、予約ともに一律料金に設定します。また、ご予約いただいているお客様の中で、当日に発熱やくしゃみ、咳など、風邪のような症状がある、または体調が優れない場合は観劇をお控え頂きますようご協力お願い申し上げます。なお、チケットは全て当日精算となりますので、キャンセル料は発生しません。

 

○会場内の感染予防と拡散対策について
会場入り口に殺菌消毒用アルコールを設置いたします。ご利用いただいた上で会場内にご入場をお願いいたします。公演期間中は常に会場内の換気を心がけ、次の上演回までに除菌を行ないます。
原則として受付などのスタッフは出来る限りマスクを着用させていただきます。
また、終演後の出演者、スタッフとの面会は行ないませんので予めご了承ください。

 

今後の状況により公演の実施に変更が生じる場合は、当ウェブサイトにてお知らせいたします。

 

皆様のご理解とご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2020年3月25日[水] バストリオ

TICKETS

adv・door:¥2500 + 1D
・全席自由席
・開場/受付開始は開演の1時間前

PROFILE

バストリオ

企画・主催

今野裕一郎が主宰するパフォーマンスユニット。自然や都市のもつ感触、役者の身体から出てくる生理や質感を活かし、フラットで豊かな作品をうみだす。生演奏による音と役者の声、ものと身体、光と影、テキストや映像を断片的に扱い、ドキュメンタリー編集の技法を用いて観客の想像力を喚起する演劇をつくりあげる。東京・足立区での半年間のワークショップ「こどもえんげき部」や、日本各地を音楽家とツアーで回る活動も行なっている。これまでにコラボレーションしたミュージシャンは松本一哉、杉本佳一、minamo、滝沢朋恵、空気公団、タカラマハヤ、角銅真実、三日満月など。
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今野裕一郎

作・演出

1981年生まれ。バストリオ主宰。映画監督、演劇作家。横浜国立大学経済学部を中退後、京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科卒業。学生時代にドキュメンタリー映画監督の佐藤真氏に師事。在学中よりドキュメンタリー映画の制作を行う。「出産」をテーマに家族が増える喜びを描いたドキュメンタリー映画『3人、』がある。劇映画の監督としても活躍し、初の劇場公開長編映画となる『Hello supernova』は池袋シネマ・ロサやドイツ・フランクフルトの映画祭で公開された。演劇界においては宮沢章夫氏に師事し、遊園地再生事業団で数本の作品に映像・出演で参加。バストリオを2010年に立ち上げ、以降精力的に演劇の枠を越えた作品を発表してきた。
Photo by kurokimai

SPORTS MEN

音楽・ライブ演奏

全員が大学の映画サークル出身、各々が映画製作のキャリアを経て結成された豊田真之(Classical Guitar, Vocal)、中村太紀(Electric Bass Guitar, Chorus)、澤田栄一(Ukulele)による3人組。3つの弦楽器の繊細な合奏に豊かなコーラスワークを乗せ、バンドとしての音の「余白」や「静けさ」を意識した演奏をテーマとしている。2016年9月、1st Full Album『海までそして海から』(NHK Eテレ『2355』使用曲「山」収録)をリリース。2018年2月、バンド名を「豊田真之トリオ」から「SPORTS MEN」に改名。都内を中心に活動中。
 
Photo by kurokimai
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佐藤駿

出演

1990年生。大学在学中より映画制作や出演を始める。撮影を担当した『Sugar Baby』(隈元博樹監督、2010)が水戸短編映像祭審査員奨励賞受賞。2016年ごろよりパフォーミングアーツをつくる集まりとして「犬など」をはじめる。以降、演劇・映画への出演多数。また、映像演出業も多数行う。特に、演者としての経験を生かし、その場で起きることへの反応を生かした映像・写真記録を行うことを得意としている。最近の主な出演に、屋根裏ハイツ『ここは出口ではない』(作・演出:中村大地)、『Necktie』(監督:七里圭)など。バストリオへの参加は今回でおそらく5回目です。
 
Photo by kurokimai

中野志保実

出演

神奈川県出身。オフィスマウンテンメンバー。
2010年より演劇を始める。
これまでオフィスマウンテン、バストリオ、青年団リンクRoMT、モメラス、waqu:iraz等の作品に参加。
ピスタチオとパクチーが好き。
映画と朝ドラと大河ドラマに出演したいです。
 
Photo by kurokimai
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橋本和加子​

出演

バストリオのパフォーマー。最近の主な出演作に、矢内原美邦演出『日々』(市原湖畔美術館「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」関連イベント)、菊沢将憲監督『凹/eau』がある。
 
Photo by kurokimai

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デザイン・衣装

kurokimai

咖喱山水

FOOD

スパイスカレーユニット“咖喱山水” として、横浜The CAVEを拠点に、音と咖喱の場所 洞窟喫茶を主催。
 
スパイスから発するエネルギー(音/リズム)を最大限に活かす事を念頭に、内側から攻めるカレーを志向。これまで様々なアーティストとカレー共演を果たしてきた。
 
今回、バストリオ『野性の日々』の世界を、太古の人類の生活場所 〝洞窟(cave)〟中で、食べるという行為を通し、パラレルに感じてもらえるようなカレーを提示したいと考えています。是非、会場で『野性のカレー』ご賞味下さい。
 

MAP

the CAVE横浜
 
神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1丁目3−1
 
協力:犬など、オフィスマウンテン