今野裕一郎
いつだって感覚がすべて、新しいとか古いとかどうでもよいです。
剥き出しの一匹が目の前に現れるかどうか、狭い世界に押し込められないために。本日は三鷹までありがとうございます。
黒木麻衣
まず、このような時勢のなかお越しいただき誠にありがとうございます。日々あらゆるものから受け取ってこの時間に落とし込んでいます。私は作品を通してコミュニケーションできることによろこびを感じ、上演に関しては観に来てくれる人がいて完全になる感覚があります。この作品が上演されることで更に広がること・展開していくであろうという希望を持ち、いつかどこかで応答があることを祈りつつ。立ち会って頂き感謝します。
坂藤加菜
コロナ禍でバストリオはなかなか都内で発表をする機会がない状態でした。ただ、その中でもおこなった、ワークショップでの出会いや、知床・葦の芸術原野祭の土地と人の存在がとても大きく大切なものになりました。『一匹のモンタージュ』には、バストリオが、参加者のみんなが、その2年間で経てきた様々がごろごろと転がっているはずです。あちこちに感覚をとばしながら楽しく見ていただけたら嬉しいです。
佐藤桃子
ひとりと、ひとりと、音楽と、そこにあるものたち、目に見えているものと、見えていないものとが今、なんだかおなじ質量をもっているように感じる瞬間、それぞれの時間は一定ではなくて、近くにいてもとても遠いところにいる、でもそれは、ここで、 もっと、みてたいと思います。 わたしは、稽古の場に、参加させていただいていました。 ここにいたいとこんなに強くおもったことはこれまでになくて、そこにいれたことが、たのしくて、うれしいです。
鈴木健太
舞台に立っている間は生活で使う自分の名前が一旦はがれる感じがします。その空欄に別の名前が入って何かの役になる時もありますが、その技術は自分にはなく、いつも中間くらいのところに居ることになります。バストリオはそれで構わないだろうと思ってやります。ご来場ありがとうございました。
高橋由佳
私にとって、今やっていることそれぞれは、生きていくためにやっていることです。踊ることも歩くことも、喋ることも、歌うことも、人に会いに行くことも、全部、私の営みです。見たり、きいたり、読んだり、触れること、たくさん考えること、営みです。健やかでいられないこともあるけど、美味しいや嬉しいや楽しいをちゃんと喜んで生きていきたい。今日この帰り道が、よき時間になりますように。
中條玲
普段ひとりでいたら見過ごしてしまうようなことが、ここ、に一緒にいる人たちによって見えてくる。これは何度も思い出してしまうだろうな、という時間が流れる。そんな日々でした。言葉にならない、なにか、が、ほんとうにたくさん起こっているので。ご来場ありがとうございます。目の前に広がる時間に体をうずめてみてください。
中澤陽
モスバーガー、特にモスチキンが大の好物な幼い僕は、いつだったか三角錐状のビンにアクリル絵の具で山(Mountain)、海(Ocean)、太陽(Sun)をモチーフに絵を描いた。そうしてできあがった花瓶は、現在もクラブのような自宅の台所で色彩鮮やかな光たちを屈折させながら飾られている。名前を呼ぶ、質問をする、すると応えが返ってくる。そんな簡単なことのように思えるのにうまくいかないのは境界面が見えていないから? 赦せないことも、赦されないことも、何らかの価値におさめられてしまうから『一匹のモンタージュ』です。気軽に呼んでください。応えてみせます。
橋本和加子
本日はご来場ありがとうございます!
私の4月4日の日記には「もう感情的に生きるのはやめようと思った」と書いてありました。
今日着ている服は高橋さんが教えてくれた谷中のツバメハウスで買ってきました。橋本さんに似合いそうな服があって、と高橋さんが伝えてくれたことがとにかく嬉しくて。すぐに自転車に乗ってお店へ出かけました。私の日々はこのように過ぎていきます。この先もきっとずっとそうなんだろうなと思います。
本藤美咲
ご来場ありがとうございます。これからここSCOOLで起こることひとつひとつの機微が、どこまで大きく広く開いていけるのか楽しみに臨みたいと思います。皆様となにか共有できる感覚が見つけられたら幸いです。