ストレンジャーたち/野性の日々

#10

ストレンジャーたち/野性の日々

2019年12月6-9日|VACANT


写真|comuramai


作|バストリオに集まった人たち
演出・照明・美術|今野裕一郎
登場|橋本和加子、坂藤加菜、佐藤駿、田崎小春、kurokimai、SKANK/スカンク、タカラマハヤ、SPORTS MEN、菊沢将憲
音楽|SKANK/スカンク、タカラマハヤ、SPORTS MEN
ペインティング・イラストレーション|kurokimai
美術建築|秋良美有
振付|坂藤加菜
衣装|MOC
香り|バンシュウミチヒロ
音響|岡村陽一
宣伝美術|嵯峨ふみか
記録映像|和久井幸一
FOOD|出張ごはんとお菓子「ニャー」
トークゲスト | 佐々木敦、山下澄人
制作|橋本和加子
協力|黒瀧保士(VACANT)、犬など、東京塩麹、Nibroll
企画・主催|バストリオ


会場|VACANT



[概要]


バストリオの10回目の本公演。9月、10月に発表した 『ストレンジャーたち』、『野性の日々』を含めた”野性シリーズ”の3本目。2019年12月いっぱいでクローズとなるVACANTで発表した。




ここには人間が住んでいる。ストレンジャーたちは家を建てる、そしてそこから周縁に追いやられた野性を見つめること、時にそれは動物園で眠るライオンの寝息のような、生物のいない衛星のような、祖国から追い出される移民のような、病とたたかっている家族のような、荒野に集まった人間とその他のものたちは生を剥き出しにして、他人のままの優しいからだで真っ赤になって笑うのでした。


[WEB]


『ストレンジャーたち/野性の日々』特設サイト



[挨拶文/当日パンフレットより]


今野裕一郎
バストリオを始めて10年という月日が経ちました、この名前でやってきたこと全てが皆さんとの出会いや関係や創作によって出来上がってきました、今まで参加してくれた人たちとの出会いによってここまでやってきたんだなという想いがあります、記念というべきタイミングでの公演です、皆さんへの感謝と共に、本公演どうぞよろしくお願いいたします。


橋本和加子
バストリオは3人で作りました。1人がいなくなって、2人になって、そのあと、なんども人数が変わって、今は5人でいます。最初にいなくなったその1人が、遠く離れた土地で頑張っていることを最近知りました。そのことにとても感動しています。誠実に生きていることはきっと誰かがみてくれてて、それは誰かの支えになるんだと思います。「ネガティブなことなど木っ端微塵に破壊して出かけよう!!」


坂藤加菜
台風の日の野良猫、川のおだやかな流れと濁流とどちらも経験した石、家に帰ってくること、家がなくなること。みんなで散歩しながら、2019年の最後にこの発表があってよかったです。


佐藤駿
ぼくにとって、ここは、率直であることは大切なことだ、と感じさせてくれる場所です。そういう空間と人がいます。そのことがありがたいことだなと思います。本日はお越しいただきありがとうございます。原宿、来年に向けていろいろ変わっていきそうです。いつか、この街を歩いた景色を思い出せるように、大切に通えたらと思っています。


kurokimai
バストリオは考え続けていることを見せていく場なのかと。滝とか川とかが、ただ流れているのをみる、みたいな感覚。自然現象がおこるように、人間がその場で起こせる、または感覚をその場にあらわすために行う行為がパフォーマンスになっていると思う。本日はお越しいただきありがとうございます!


田崎小春
稽古の日に誕生日を迎えました。生まれて、今日まで生きてこれたことにじーんとしました。バストリオの人たちといるからこんな気持ちが湧いたのかな、と思いました。


SKANK/スカンク
バストリオは「色々な人」の集まり。自分のツールに捉われることなく自然に意見を言い合える場が立ち上がる。いつだって「自然に」であることは刺激的。この場に立ち会えたことに感謝します。


タカラマハヤ
家からここまで来てこの場所に集まっている。ここにまた家がある。間違っても、壊れても、また作れる。座ってみる。立ってみる。遠くがみえる。こんな場所で音を出してみたいと思っていました。皆さんも、どうかお楽しみください。


菊沢将憲
バストリオの舞台にはいつも「生きること」が詰まっている。どんどん生きづらくなる世の中、のびのびと生きることを規制されていく社会。過剰なコンプライアンスやハラスメントの嵐の中で人はもう、誰かの目を見つめたり、誰かと固く手を握り合ったり、困っている誰かに声をかけることすら、何かを気にしてためらい後退る。バストリオは退かない。いつでも一歩前に出る。自分もそこで一緒に、新しい景色を目に焼きつける。


秋良美有
お越しいただき、ありがとうございます!家について考え、かたちにすることをずっと悶々としています。家とは、


バンシュウミチヒロ
衣裳と空間に精油で香りをつけさせて頂きました。人も生き物もとても好きです。みんなみんな長生きしてほしいです。本日はご来場本当にありがとうございます!


豊田真之(Guitar&Vocal)
『野性の日々』での経験は、SPORTS MENにとってとても大きなものでした。自分たちに新しい物語が与えられると同時に、眠っていた物語が呼び起こされ、それらが密接に関係し、見える世界が変わるような感覚がありました。今は、そのさらに先を歩いて、VACANTまで辿り着こうとしています。いつも稽古の帰り道でこんなに心が暖かいのは何故なのだろうと考えています。


中村太紀(Bass Guitar&Chorus)
「野性」とは何だろうと考えています。弥生時代に稲作をしていた民族が、自然災害による不作で、突然狩に出なければならなくなった…ということがあったとしたら、そういう時に聞きたくなる音楽はきっと祈りのような音楽だと思います。心を込めて演奏します。


澤田栄一(Ukulele)
SPORTS MENはトリオ編成で、3人でひとつの音楽を作っています。“バストリオ”もはじまりは3人だったといいます。今は、その3をベースに、多様性、ストレンジャーたちとアンサンブルしている日々なのだと感じています。その一幕で演奏することができて、光栄に思います。


ニャー
オープングラインドハウスからご一緒させてもらっています今回は何をつくるか、まだ決めてませんあたらしい発見と驚きがあり、いつも楽しいです