野性の日々

野性の日々

NEWTOWN2019参加作品

2019年10月19-20日|デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ(旧三本松小学校)


写真|kurokimai


作・演出・撮影|今野裕一郎
出演|佐藤駿、中野志保実、橋本和加子
演奏|SPORTS MEN
宣伝美術・衣装・美術|kurokimai
空間・演出助手|秋良美有
題字:澤田栄一
振付|坂藤加菜
音響|岡村陽一
制作・Web|橋本和加子
協力|犬なと、オフィスマウンテン


会場|
デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ(旧三本松小学校)
タマ劇場(4階 家庭科室)



[概要]


CINRA.NETが主催する『NEWTOWN2019』にバストリオが初参加。SPORTS MENによる生演奏の中、かつて小学校だった教室で上演した本作は2019年9月にVACANTで発表した『ストレンジャーたち』に続く”野性シリーズ”の2本目。




「信じるものについて、見えないものについて、先の方角に向かって歩き始める、
死にも向かって生にも向かって、一本の木に向かって蝶が舞っている」


[SPORTS MEN演奏曲]


1. 旅行の前日
2. 柿の木
3. フィルム
4. 長袖


SPORTS MEN youtube『狭い部屋コンサート』で楽曲を聴く


[WEB]


『野性の日々』特設サイト
SPORTS MENオフィシャルサイト



[挨拶文/当日パンフレットより]


今野裕一郎
これが、野性の日々です
素晴らしい日々を、ありがとうございました


佐藤駿
したいことをした方がいいし、言いたいことを言った方がいいし、そう思えないことは、やらない方がいい。バストリオに参加するのはこれが確か3回目ですが、ぼくにとってバストリオはそういう場所だなあと今回改めて思いました。いろいろなことが起こっているなか、お越しいただきありがとうございます。いくつか嘘をつくこともあるかもしれませんが、つきたい嘘だけつけるようにがんばります。


中野志保実
初めまして。中野志保実です。
干したばかりのふかふかの布団や煙突の煙、学校から見た富士山、海岸近くの市営プール、マヨネーズ入りのたこ焼きなど、昔の記憶の断片がふっと現れて、さっと消えていきます。
それらすべてが良いものではないけど、全部大事にしたい記憶です。
野性の日々、どうぞよろしくお願いします。


橋本和加子
本日はご来場いただきありがとうございます。大好きなCINRAのイベントで、最高のバンドSPORTS MENと一緒に作品を作ることが出来、感無量です!私にとっての”野性”は好きなものを好きときっぱり言い放つような清々しいものです。ぜひ耳を目を鼻を全部の感覚を開放して観てもらえたらと思います。


豊田真之
普段のSPORTS MENのライブでは、私は「素の自分」として振舞っているつもりでいました。ところが、今回のパフォーマンスで、その領域から地続きに逸脱することによって、前提としていた「素の自分」というもの自体が揺さぶられ、「演奏している自分」「演じている自分」そして「素の自分」との間の「境界線」について考え続けています。


中村太紀
幼稚園に通っていた頃、校舎のそばに落ちていた石が、石器の斧のような形をしていたため、「この石は原始人が使っていた斧に違いない」と思い、持って帰って宝物にすることにしました。
結局中学校に上がるくらいで、その石は庭に捨てることにしましたが、この演劇は、その石の事を思い出させてくれました。心を込めて演奏できればと思います。


澤田栄一
バストリオの演者さんは良く通る大きい声を持っている。そして、芯があって綺麗に響く。
SPORTS MENの3人は声が小さい。そして、丁寧に音を鳴らそうと努力する日々。
僕たちの楽器は木で作られていて、振動が空気に伝わり音になる。
音楽は、振動する倍音が合わさり、時間の中にある。映像、身体も同じで、そこには光がある。
『野性の日々』で交わる時間を観て、聴いて、感じて頂けたら幸いです。