#4
Very Story, Very Hungry
2012年8月29日 – 9月2日|横浜・BankART Studio NYK / NYKホール
概要
バストリオにとって初の横浜公演。ミゲル・デ・セルバンテスの『ドン・キホーテ』を原案に上演した。
コメント
山崎ゆかり(空気公団)
「ステージは広く、日常に続いていた。
私は舞台の一部のように、話の中に居て、見ている。
役者は役柄を全うするというより、自然に見えた。
今野さんはステージ上で、時に私達観客のように役者を見ていた。
「自分と他人、時間と空間を自由に行き来している人」でもあったのかもしれない。
と、数日経って思った。それ以外にも数日後ふいに納得がいくことがあった。
バストリオの演劇を生で見たのは初めてだった。
数日余韻を楽しめたのは私だけだろうか。
瞬間にパッと透明な街が見え、バストリオの見えない深い部分が感じられた。
ステージに断片がいくつもあり、それをつなぎ合わせる自由さを残している。
ただそこに居て見る、感じるという自然で純粋な気持ちが大切なんだと再認識している。
戸川由幸(空気公団)
今野さん達の表現に対する躊躇の無さが頼もしくもあり怖ろしくもある。僕のバストリオに対する印象はそういう感じです。
今回の作品、素晴らしかった。
理由を書こうとするとどうも安っぽい言葉の羅列になってしまってうまくいかないんですが、ひとつ挙げるなら、ある場面でとても単純な感動をもらえたのが嬉しかった。あの感動は、きっといろんな人に伝わるはずと思います。
バストリオの皆さん、素晴らしい作品をありがとうございました。これからも楽しみにしてます!
窪田渡(空気公団)
バストリオのお芝居を横浜で観た。
会場は広い空間だった。コンクリートがむき出しの壁で、そして大きな鉄の扉があった。
登場する人々は、過去や現在といった時間を、そして芝居と現実との間を軽々と移動して、とても自由だった。
偶然のようにすべてが進んでいたが、とても強い物語がそこにはあった。
色々な所で起きる、色々な出来事すべてが、未来につながっているように見えた。
このお芝居がずっと終わらず、いつまでも観ていられたら、どれだけ幸せだろうか、と思いながら観た。
バストリオの皆さんに感謝したい気持ちでいっぱいです。
クレジット
作・演出・映像|今野裕一郎
出演|
秋山莉沙
石田美生
伊藤羊子
狗丸トモヒロ
児玉悟之
小林光春
今野裕一郎
酒井和哉
砂川佳代子
橋本和加子
萬洲通擴
平石はと子
深川奈緒美
八木光太郎
音楽|杉本佳一(FourColor/FilFla/Vegpher)
衣装|告鍬陽介(catejina)
衣装・舞台美術|安食真
音響・宣伝美術・ウェブ|児玉悟之
記録写真|松下壽志
照明|奥田賢太、大津裕美子
演出助手・照明オペ| 福嶋芙美
演出助手|小林光春 新穂恭久 鈴木徳至
アニメーション制作|奥墨亮介 大塚健太郎
制作協力|鹿毛綾 北村恵 黒木麻衣 嶋崎朋子 山村麻由美
制作|橋本和加子
協力|JAZZ、時々自動、フォセット・コンシェルジュ
主催|バストリオ