「Steep Slope Showcase vol.2」参加作品

 TRANSIT

2019年2月15日 – 16日|急な坂スタジオ


パフォーマー
橋本和加子
中野志保実
半田美樹


演出・美術・映像|今野裕一郎
美術|秋良美有
衣服制作|Mountain of Clothes(黒木麻衣+GAKKUN)
アロマ|萬洲通擴

協力|野毛山動物園
主催|急な坂スタジオ

イベントページ

スリーとスリーピングという部屋があります。
スリー(3)で排泄して、スリーピングで睡眠して、三人家族です。
父と母と子供で生きてきました、時は流れていき小屋もたちました。小屋の中でただ眠ることもできます。小屋の中をただ通り過ぎることもできます。
それぞれの時間を持つわたし(たち)にとっての固有な時間の使い方があるだけです。野毛山の上には猛獣が住んでいます、横浜生まれのインドライオン、ラージャー。毎日のように会いにいくと眠っていることがあって、眠る場所は時に変化をします。いつどこで眠るか誰もわからない。
いま小屋から離れて過ごしてます。帰ってくるまで小屋で過ごすか、町で過ごすか、そばにいるか。誰もが移動しながら滞在しながら目的地が消えるまで人生を通過していきます。ラージャーは生きています。動けるうちに会いにいきましょう。呼吸を続けています。ベッドで、部屋で、町で、どこかで誰かが。
見つめる、耳を澄ます、目を覚ますために。


この展示は滞在しているものによって記録されたものと記憶したものが更新されていくものです。部屋に関わる1秒でも1分でも1時間でも、滞在してもらっても通過してもらっても、この部屋で起きたことがこの部屋だけでなく外の世界にも開かれていくものになるよう制作しています。

スリー(3)というスタジオは、

急な坂スタジオの先にある野毛山動物園についての展示です。

68年という長い歴史を持った無料で入れる珍しい動物園です。

このスタジオに来てから日々散歩するように通い続けて園内を歩くと、普段は会えないような動物が暮らしています。

長く対象を見つめることで生まれる感覚が立ち上がるように空間を育てていってます。

この町を見つめたドキュメンタリー「だれかのどこか」というたくさんの人たちがiphoneで撮影してきた映像が、壁には投射されています。去年の5月から変わっていく町の記録です。

展示されている服は、野毛山動物園をフィールドワークして「生きものの進化と退化」をモチーフにし、「MOUNTAIN OF CLOTHES」が制作しているものです。

スリーピング(ラージャー)という外の空間では、

野毛山動物園で眠っているインドライオンのラージャーのことを想像する空間です。

ガラス一枚隔てた空間にいる存在と不在を、ただ見つめることができます。

わからないものに対して見つめることを試してみてください。

隣には自動販売機があります。何か飲みながら、目の前にライオンが眠ってることを想像してみてください。そしてもう少し坂をのぼって動物園に行ったら運よく眠ってるライオンの顔を見れるかもしれません。