#1

原始人みたい

2010年4月3日, 4日|千駄木・Brick-one


作・演出・音響オペ
今野裕一郎


出演

魚谷純平

小澤薫

児玉悟之

今野裕一郎

滝沢佑果

橋本和加子


宣伝美術・照明|武藤美帆

Web・音響|児玉悟之

記録写真|時田光洋

制作協力|とやまりき

制作|小澤薫 橋本和加子

主催|バストリオ


特設サイト

一人の女性の自己紹介が始まる。ある場所では原始人が発見されて、争いがないという彼らに人類は希望を見つける。そんな時代はあったのだろうか。
彼女たちは、教室で、森で、竹やぶで、空き地で、「距離」を確かめようとするがそれは縮まることのないものだった。旅のおわりに、彼女は遠くから差してくる光を発見する。
そして彼女たちは絶対に縮まることのないその距離を少しでも埋めるために儀式を始めるのだった。
埋葬についての物語です。


ある日、原始人のことを考えていました。

そして、そのままである事とか、剥き出しのものとかに、特別に興味をもっている自分に気づいたら、なんか、隠したりする事はやっぱり恥ずかしいことだなとか思いました。

でも色々と隠したりして、人は生きているんだとも思います。


最近、病気と闘っていたおじさんが亡くなりました。タイミングとかもあるのかもしれないけど、自分がいま生きている事とかをもう一度見つめてみようと思いました。

そしたらいつのまにか、別れた人たちや出会えなかった人たちのことを考えていました。

浮かんでくるたくさんの記憶、そのたくさんの想いを土に埋めたくなりました。

これは埋葬の話です。


原始人も、絶滅した動物たちも、会った事のないおじいちゃんも、はじめて飼った文鳥のブンちゃんも、突然来なくなった友達も、病気でなくなったおじさんも、もう二度と会えないけど、自分はその上に立って生きている。

そういうことを考えながら、この舞台を作っていました。

ここにいるということ、それを強く感じるために、すぐに消えてなくなってしまう今という時間を生きていきたいと思います。


一緒にここにいてくれた役者の人たち、仲間たちには感謝しています。

そして、ここで時間を共有して頂いた皆さん、ありがとうございました。

今日見に来てくれた人たちに少しだけでも何かを残すことが出来たら嬉しいです。

今野裕一郎(出典:当日パンフレット)