一匹のモンタージュ リクリエーション

OUTLINE

一匹のモンタージュ
リクリエーション

作・演出
今野裕一郎
黒木麻衣 坂藤加菜 佐藤桃子
SKANK/スカンク 鈴木健太 高橋由佳
中條玲 橋本和加子 本藤美咲 他
 
※「作」として参加しておりました中澤陽は、本作を降板することとなりました。詳しくはこちらをご覧ください。

一匹は一匹、
十でも百でも千でもないです
じっと見つめたらこちらを見たり見なかったりして生きてるということがわかります

 

わかりようがないんを肝に銘じた
目を瞑ることさえも自由な
四方八方からやってくる
一匹の野性、モンタージュの嵐

ABOUT

2022年5月にSCOOLで上演した『一匹のモンタージュ』をリクリエーション、こまばアゴラ劇場にて再演します。
 
コロナ禍により、人とのかかわりが減少する中、バストリオはこれまでの12年間の活動を振り返る時間を過ごしました。12年も活動を続けていると、もうずっと一緒にやってきた人から、新たに出会った人まで、それぞれの時間のかかわり方があることに気づきました。
 
時間の差による価値観や共有のズレを引き受けたクリエーションを行いたい。感覚や、方法を統一するのではなく、融合すること。実際に顔を合わせ、対話を繰り返すことでしか共有できないものを再び行うこと。
 
コロナによって失われた人との近さ、それでも誰かにご飯を振る舞うこと。家で育てはじめて枯らしてしまった甘夏。遠くに降っている雨。今はいなくなった父親のこと、まだ生きている母親のこと。ウクライナで起こる戦争、難民のこと。そんな日々を過ごす家にやってきた一匹の野良猫。
 
“東京”という一つの地方で暮らす一匹たちが、たくさんの時間の中で見落としたこと、覚えていることをそれぞれの表現によって提示し、ドキュメンタリーとフィクションを横断した舞台上でフラットに存在することで、現在の閉塞感と緊張感、生活、どこかの誰かにとって大事なこと、なんでもないことをささやかな希望と共に描きだすライブパフォーマンス作品です。
【劇評】
『偶有性の演劇──太田省吾とバストリオの近くて遠い関係について』著:渋革まろん

TIME TABLE

2023年10月13日(金)〜23日(月)
10月13日(金)19:30~●※
10月14日(土)14:30~●
10月14日(土)19:30~●☆佐々木敦(思考家)
10月15日(日)14:30~
10月16日(月)19:30~☆青柳菜摘(アーティスト)
10月17日(火)14:30~
10月18日(水)休演日
10月19日(木)14:30~
10月19日(木)19:30~
10月20日(金)19:30~
10月21日(土)14:30~
10月21日(土)19:30~☆竹中万季(編集者)
10月22日(日)14:30~
10月23日(月)14:30~
 
☆アフタートーク
●早期割
※10/13 19:30~の回は上演の記録映像の撮影を行います。客席の一部にカメラが入ることをご了承ください。
 
上演時間:約80分を予定

TICKETS​

2023年10月13日(金)〜23日(月)
予約 3,300円
当日 3,500円
早期割 3,000円
14歳以下無料
・全席自由席
受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前
・0歳のお子様からご覧いただけます
※出入り口付近のお席をご希望の方はメッセージ欄にご記入ください
 
※開場時は、当日受付順で【劇場支援会員→一般】の順にご入場いただきます。その後は、随時、ご来場順に受付いたします。
※不測の事態が発生し公演を中止・延期をする場合は、情報を更新のうえ速やかにその旨アナウンス致します。

MAP

目黒区駒場1-11-13
03-3467-2743
京王井の頭線「駒場東大前」駅 東口より徒歩3分
会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。
空間美術 岩村朋佳
衣装 高橋由佳
音響 岡村陽一
照明 緒方稔記(黒猿)
チラシデザイン
kurokimai(絵)
鈴木健太(デザイン)
記録写真 コムラマイ
記録映像 和久井幸一
制作 橋本和加子
協力
uni、galajapolymo、関かおりPUNCTUMUN、N
ibroll、山二つ、シバイエンジン
 
芸術総監督 平田オリザ
技術協力 黒澤多生(アゴラ企画)
制作協力 日和下駄(アゴラ企画)
 
企画制作
バストリオ
主催・企画制作
(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
助成
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会
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PROFILE

バストリオ

企画制作

パフォーマンス作品を制作するコレクティブ。2010年⽴ち上げ。メンバーは今野裕⼀郎、橋本和加⼦、⿊⽊⿇⾐、坂藤加菜。⽣きていく中で出会うビビットな瞬間を⼩さなシーンへと⽴ち上げるクリエイションを⾏う。様々なメディアを⽤いることで断⽚的な時間を構成し、いくつもの⾏為・出来事・モチーフをバラバラのまま配置する上演は、⾳楽的なグルーブを帯びながら“名付けようのない⽣”を描き出す。存在そのものを肯定するような祝祭的な時間は、観客の想像⼒を喚起し世界を捉える視点に奥⾏きをもたらす。

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今野裕一郎(こんの ゆういちろう)​

作・演出

1981年生まれ。演劇作家・映画監督。ドキュメンタリー映画から創作を始めて2010年よりバストリオを主宰し、全作品で作・演出を務める。舞台、映画、インスタレーション、文筆など活動をボーダーレスに展開して作品を発表。2021年に北海道・知床で「葦の芸術原野祭」を立ち上げ、企画・運営に関わる。コロナ禍で撮影した新作映画『やさしい家』『YOU CAN SEEEE IT』『縄文のはじまり(仮)』の三本を公開予定。

黒木麻衣(くろき まい)

作・絵

1992年鹿児島生まれ。主にグラフィックを主体とし制作する。 「バストリオ」ではアートワーク全般を担当。
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坂藤加菜(さかとう かな)

1993年東京生まれ。2019年よりバストリオのメンバーとなり作品に参加。
身体を用いた作品の発表、音楽家の演奏に交ざる踊り子、映像作品への振付・出演、バンド・山二つ、ユニット・inter/viewなど。
Photo by 光岡幸一

佐藤桃子(さとう ももこ)

1997年4月21日生まれ  東京出身 関かおりPUNCTUMUNのメンバーになる
鴻陵座、アナログスイッチ、大橋可也&ダンサーズ、マームとジプシーなどの作品に出演
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SKANK / スカンク​​

パフォーミングアーツカンパニー“Nibroll“の音楽家。2005年に加入後、全作品の音楽を担当。個人の活動では国内外で多数の舞台作品への楽曲の提供、演奏、コラボレーション、他ジャンルのアーティストとのセッション、2015年よりインスタレーションやパフォーマンスの発表、映画音楽など活動の幅を広げている。
Photo by 深澤孝史

鈴木健太(すずき けんた)​

作・チラシデザイン

7年くらい演劇・音楽・グラフィックデザインやっています。バンド「山二つ」でだいたいギター、ボーカル担当。
Photo by 光岡幸一

高橋由佳(たかはし ゆか)

作・衣装

東京生まれ。uni (うに)のメンバー。大橋可也&ダンサーズのリサーチ型ダンスプロジェクト〈ザ・ワールド〉に2017年より参加。同カンパニー作品、五反田団「新年工場見学会」、アウトリーチ企画やアート作品への出演をする傍ら2020年に幼稚園教諭二種免許と保育士資格を取得、同年より保育士としても働く。ウェアブランドのモデルなどさまざまな場で活動している。
Photo by maho kurita

中條玲(ちゅうじょう れい)

長崎生まれ。俳優、制作。舞台芸術の場における、<接触:対象と自己の有機的な接続>と<摩擦:有機的な接続を契機とした感覚作動>を問いにかかげ活動を行う。これとつながる形で、日記やテキストの執筆、植物との関わり合い、調理や振る舞いなどいくつかの取り組みを実施。
Photo by 今野裕一郎
中條

橋本和加子(はしもと わかこ)

作・制作

1984年大阪生まれ。京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科卒業。佐藤真ゼミでドキュメンタリー映画を学び、宮沢章夫が演出する授業公演で初めて舞台に立つ。2010年にバストリオを立ち上げ、俳優・制作・録音を担当。バストリオの配信企画『///(かわ)』ディレクター。葦の芸術原野祭実行委員(北海道・知床)。映画出演作として今野裕一郎監督『グッドバイ』、『ニュークリアウォーター』。菊沢将憲監督『凹/eau』、『二羽の鳥、徹夜祭。』がある。
photo by Ralph spieler

本藤美咲(もとふじ みさき)​

1992年生まれ。音楽家。 即興演奏と作編曲の二極を基盤とし、多様な分野のアーティストと共演・共同制作を行い日々触手を伸ばす。主宰バンド『galajapolymo』を2018年に結成。他『Tokyo sound-painting』『OTOMO YOSHIHIDE Small Stone Ensemble』『渋さ知らズオーケストラ』など参加プロジェクト多数。
Photo by 大塩ハチ

岩村朋佳(いわむら ともか)

空間美術

1999年栃木県生まれ。栃木県を拠点に、車中泊などで移動を繰り返しながら生活と移動の境界を探しています。最近は、木を触ることが好きです。
Photo by 加賀田直子

​岡村陽一(おかむら よういち)​

音響

専門学校で録音を学ぶ。インドの古典楽器の奏者と出会い関わる中で、 さまざまなスペースでのステージ音響にも携わる機会が増える。 2015年よりバストリオの公演のいくつかに音響として参加。
Photo by kurokimai

緒方稔記(おがた としき)

照明

1995年東京生まれ。照明家。照明チーム黒猿に所属。

コムラマイ

記録写真

1993年 徳島生まれ。写真家。今年インドに行って長年の犬苦手を少し克服。
バストリオとは2018年「ストーン」からのお付き合い。

和久井幸一(わくい こういち)

記録映像

1988年生まれ。カメラマン。
Photo by 添田康平
お問合せ:info@busstrio.com