巣鴨から歩いた。

また悲しい事があって、佐藤夫妻の家に向かう予定があったのに、疲労で昼前にバタッと倒れてしまっていた。麓くんに会うのが遠くなる。会いたい人に会えない時もある。浮き沈む日々。あー。
そして稽古稽古。ようやく籠って考えて内容の構成などが決まったけど、これからの10日間が勝負だと思う。皆と共に作るという共同作業の意味が捕まえれるのかということだと思う。今まではそのための準備。不安と期待が合わさっている。みんなにはこの機会を活かして挑戦していって欲しいし、俺もそう出来たらいい。さあどうなるのだろう、原始人みたい。今日から来るコダマはかなり大変なことになる。来るからには観光気分じゃ困るからね。日々、戯曲と稽古と編集のリズムリズム。
すこし前、太田順子ちゃんと待ち合わせて、巣鴨を出発してひたすら歩いていた。寒いのに東京を彷徨い、街の観光となっていた。千駄木あたりまで歩く。あちこち行くがいい場所だ。ほんとこの辺に住みたい。下町だ。あーパン屋でもやりたい。ここらでと、店を探して見つけて入った雰囲気のいい中国人が経営している中華料理屋でわーわーと喋り、閉店で別れ、話すべき事を話してないぞと思い電話したら、さらに6時間くらい電話してよく喋った。色々と気分が変わる楽しい時間だった。眠るべきだと、電話を終えて寝たのです。
tyuuka.jpgj1.jpg

人は人と出会う。

当たり前の事をやりたいと思っている。
ちょっとまえのことですが純平の友達の翼くんが来て、色々と話していたがとても楽しかったです。
建築の人で、本屋を開く為にいまからそれに向かって色々と動くらしく、刺激になる話でした。
そして純平と似ている。
tubasa.jpg
keiko1.jpg
そして稽古の日々。なかなか決めていけないなかで迷惑をかけているけど、楽しそうに稽古をしてくれていてそれが何よりの刺激となっている。もっと色々と廻って、やりたい事をもっと好きにやればいい。着地点が見えないままでも恐れたりしない。下手を恐れない。大人でいる事も、子供でいる事も。自分で選べばいい。
そして広い部屋でやると、色々と思いつくものです。

最新刊。

heya22.jpg
ワンピースの最新刊読了。もー興奮して死んじゃいそうな展開を見せてくれる。
やはり大将の赤犬のモデルは菅原文太さんだったのだ。文太さんはわが母校である仙台一高の卒業生で、つまり先輩ってことだ。ちなみに井上ひさしさんも、岩井俊二さんも仙台一高だった。お会いしたい人たちばかりだ。
映画で見る文太先輩の怒ってる顔は最高ですね。
じゃんじゃんインプット。
NHK教育『全身漫画家 真説・赤塚不二夫論』
『時間のかかる読書—横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず』/宮沢章夫
『天才マックスの世界』/ウェス・アンダーソン
『地球の上でビザもなく』/青山真治
『おやすみプンプン』/浅野いにお
世界のドキュメンタリー『あなたの隣に虎がいる』
『イカとクジラ』/ノア・バームバック
『伝染るんです。』(生まれて初めて自分で買った本)/吉田戦車
『ピューと吹く!ジャガー』(箱の中から引きずり出した)/うすた京介
『西瓜』/ツァイ・ミンリャン
『ロブスター・ ショップ』/ヤン・ローワース&ニードカンパニー
『わたしは真悟』(装幀が格好いいのが出ていたので購入)/楳図かずお
『ビッチマグネット』/舞城王太郎
『Tonight』/口ロロ
さまざまな作品とつながろうとする。しかし人とつながるのは難しい。えらく難しい。こちらの思っている事と、相手の思っている事は決定的にズレている。仕方がない。少しのずれが決定的なことなのだ。だから待つことを覚える必要がある。ささくれだっている。自己嫌悪との戦いが始まる。あー、しかし『イカとクジラ』はほんとに傑作だな。心から言えるよ。だからこそB級精神というか、永遠のこどもでいるような輝きを、幼稚さを、馬鹿馬鹿しさを、高尚なよいものとしてまとめあげるんじゃなくて描く。ただあるもの。偉そうなものを笑いたい。サヨナラしたい。それを悪意じゃなく昇華させるために必要な技術が山ほどあるってことだ。子供の頃に大笑いしたことはたくさんある。小学校の頃のことをよく覚えている。学校はそんなに好きじゃなかった。あの幼少の頃に立ち向かいたい。あれは何だったんだろう。友達とデッキを持っていき竹やぶで踊ったあの夜とか。今みたいに、消費してしまうような何かではなくて、自分が動いたら見えてきたなにかであって幻想じゃない。もう一度立ち向かおう。頭にくる前に、感触を。そうすれば手加減なしに抱きしめることができるはずだと信じる。会いたい人にもいつかきっと会える。会いたい人がいるってよく考えたら最高な気分だ。会えなくてもいい。会おうとしよう。だんだん大丈夫になってきた。いまとのズレを怖がるような過敏さに別れを告げたい。ユーモアでサバイブしたい。

とんかつが食べたい

SUNP0053.jpg
SUNP0063.jpg
SUNP0070.jpg
北千住いきつけのとんかつ屋「もりき」にて食事。小さな店だがえらく美味い。そして落ち着きます。いつものおばちゃんが待っている店です。
食後に北千住のブックファーストに行く。店員に「ワンピース」の新刊が入荷してるかを聞いたら、「いやー、ついに明日ですよ」と、なんだか知り合いのように答えられる。お互いおたくっぽい雰囲気がでていて仲間意識を持たれたのかもしれないので、「そっか、明日だ。ちょっと早かったなー」と答えておきました。
ここでは青山真治さんの映画論が出ていたので購入。そうとう面白そうです。
最近は日々稽古。順調っちゃ順調だし、よくわからないので色々やる。手探りだが役者は楽しそうだ。今日はデタラメ会議をやってみた。なにしろ初めてづくしだ。うまくはいかない。工夫しよう。
稽古後は近所の(半田)亜美さんの誕生日プレゼントを渡すために自転車をこいだ。旦那さんの半ちゃんもいて久しぶりに会えた。結婚式以来だったと思う。ちょっとお邪魔してお茶を飲んでつむぎちゃんを可愛がる。よく笑う子です。ぜひ今度食事を、と約束して帰る。もらったひなあられを食べて終わった一日。

横浜でチェルフィッチュ

mimi.jpg
宮沢さんの日記が久しぶりに更新されていて、次の公演のタイトルが『ジャパニーズ・スリーピング/世界でいちばん眠い場所』と正式に発表されました。戯曲を読むのがとても楽しみでしかたないです。
桜木町へと向かう。チェルフィッチュの『わたしたちは無傷な別人であるのか?』を鑑賞する。なんというストイックな空気だろう。表出してくるものの質が、流れる時間が、作り上げられるそれらが客であるこちら側に受け取ることを要求してくる、その俳優のからだを見ながら、まるでスポーツ観戦をしているような疲れがきました。大変だけど刺激に満ちていて、慣れてくると、ふと強くイメージを描いている自分に気づいたりしていた。出ている俳優がみんな良かったことにも感動した。ぜひもう一度見たいけど忙しくて無理だ。
上演後は出演者の矢沢誠さんと山縣太一さんに挨拶。見に来ていた鈴木将一朗さんと制作で頑張っていた黄木さんにも挨拶をして帰宅。でも、やはり横浜はとおい。
その夜はスカイプで大阪の音楽家と話す。画面で飼っている猫を見せてくれるがとても可愛い。音楽は順調に揃っている。いよいよ映像と合わせていく作業が近い。お互いの近況を話し合う。彼女とはいい出会いだった。とにかく仕事がやりやすい。そういえばもう一人、音楽を頼んでいた女性とは連絡がとれない。いったいどうしてるんだろう。
あと、また児玉とスカイプで8時間ほど喋っていた。よく喋ることがつきない。
そして3月だ。戯曲が書けない。読む本もたまっている。

新宿

『リズム三兄妹』を桜木町で鑑賞。くだらなくて笑う。面白い。遠いとこまで行って良かった。
チェルフィッチュの山縣太一さんに久しぶりに会う。いつものようにサッカーの話となる。次の監督はストイコビッチじゃないかという話。そういえば俊輔は全然駄目だったなー。
あと、橋本の友達である岩崎恵ちゃんがたまたま見に来ていた。彼女にも久しぶりに会った。どうやら俺と趣味が合っているようでもっと話したい人なのだが、俺の人見知りのせいで話せない。しかし横浜はとおいね。
du1.jpgdu4.jpg
du3.jpgdu2.jpg
今日。友人のホーリーが出ていた東京乾電池の月末劇場を鑑賞。予定外だった柄本明さんが出てきて、とにかく声がデカイってのは面白い。デタラメな顔をしていた。劇は一時間で終わる。ホーリーは片付けなどで会えないらしく、そんで劇場を出たら雨が止んでて、新宿の街が光りだしてて、一気にシャッター切りまくった。夢中で切る。ゴールデン街は撮ったら駄目みたいで、いかつい顔をしたおばちゃんに優しく注意される。でもやっぱりこの時間なら西新宿だと、歩き出す。そしたらカバンに星がついたバッグを前に発見して、やはり太田順子ちゃんだった。久しぶりだったけど、ラボの子たちと待ち合わせがあるらしく、別れて、西へ。ビルが光ってる。人が光ってる。どんどん進む。500枚くらい切った。良かった。いい天気だった。優しくお腹をなでるお母さんが車の迎えを待っている。優しい顔をしてる。西新宿の冷たい空気が和らぐ。パキッとした景色も冬の終わりで滲む。新宿は昔から好きだった。色々良い写真が撮れたので、ipodからの音楽も口ロロで気分を上げた。今から稽古がある。

反省会を終えて、次へ。

25日は渋谷にてルアプルメンバーでの会議でした。ラボ公演を終えての意見交換、つまり反省会を行いました。ここでとても良い時間を持つことができたのでよかった。ほんとよかった。また次へと向かう意欲がわいてくる。自分自身の反省はあまりにも多すぎる。本公演へ向けて身を引き締めます。
uen2.jpg
ちょっと惚けていた日々を過ごしていたけど、やるべき事が目の前にあるので徐々に切り替えているところです。とにかくご好意によりツァイさんとシャオカンさんに会えたんだ。この刺激を活かさない手はない。真剣に写真もやるんだ。写真に夢中だ。被写体になって欲しい人に声をかけなくては。あとレンズ買わなきゃ。そして舞台だ。タイトルが『原始人みたい』となった。チラシも出来た。ほぼ出演者も決まる。たぶん俺は出ません。
そしてトラブルで完成が伸びている映画だけど、これは4月には完成させてみせる。とにかく音が酷いんだよ、これを何とかしよう。手加減しないで自分を大変にしている。今はそれくらいやるべきだ。そう決めた。決めたらやるよ。
日常ではそういやこの前の事ですが、夕食をユイタマ(近所に住む子供で姉妹の略称)と一緒にはなまるうどんで食べていたら、あまりたくさん食べない珠子がうどんをおかわりしたから不思議がってたら、とてもゆっくり食っていて、「何してんの」って言ったら、「これゆっくり食べないと、終わったらもうお別れしなくちゃいけないから」とか言ってきて、なんて泣かせることをいうのかと感動してしまった。
こういうストレートな言葉に揺さぶられるのです。まいった。

龍はどうする?

そういえば、計画通りに上野動物園で虎の写真を撮影して、丑年だからといって去年から使っていたこのブログの上にある牛の写真をそろそろ変えようとしていましたが、よく考えたら辰年の時には龍を撮らなくてはいけない事になるのではないかと今さら気づいてしまって、何だよと地団駄を踏み、あっさりと計画は終わってしまいました。ということで何かべつの路線に変更を余儀なくされております。上野公園をブラブラしながら、考えていました。
uen3.jpg
いつも人の写真ばかり使っていたので、今回も自分が写っているものを載せてみます。
リー・カンションさんに会う前の写真です。

シャオカンに会えた!!!

syaokan.jpg
真ん中にいるのは最高の俳優で、映画監督でもあるリー・カンションさんです。
この写真を見て分かるとおり、あこがれの人に会えると、こういう状態になってしまうのです。
大ファンである左の今野と、同じく長年のファンである右にいる上村(聡)さんはこの日、ついに同じフレームに収まったのです。
そして映画監督のツァイ・ミンリャンさんにも会えたのだ。ツァイさんも、リー・カンションさんも、ほとんど想像とブレのない最高の表現者で、しかもなんと優しい人なのでしょうか。質問には根幹の部分を、饒舌でありながら、シンプルに、それはストレートに語って頂きました。終わった後は喜びで目眩がしていました。そして、いまは色々と濃密に聞けた事でやる気に溢れております。ツァイさんの撮る対象への態度を確認できたという事で、ほんとうに勇気をもらえました。
幸せな二日間でした。
あと我が作品である『水の大師の姉弟』をツァイ・ミンリャンさんに渡せたのも最高の出来事でした。
この一大イベントの後には、以前からこちらが勝手によく知っていた映画監督の浅野晋康さんと、上村さんと終電近くまでカフェで過ごして、お二人から色々と話が聴けたのもとても勉強になったのです。
とにかく最高の一日だったとしかいいようがない!!!

会いたい人に会おう

eki.jpg
jidou.jpg
いろんな事に集中している。今年はそういう年になっている。かなりストイックにやっている。
『生きている』は見えてきた。あとは音だ。現在は自分でまとめている。スタッフ的な事に関しては一人で進めている状態になっているので大変だけど、良いものにするためなら何だってしてやる。うまく時間を分けて使って、色々と進めてやっていこうと思う。また音を追加して録る必要がありそうだ。そして音楽に関しては満足出来るものが出来そうで楽しみだ。もっともっとやってやる。作品に全てを注ぎ込め。
時間がかかっているので待たせている関係者の皆さん、もう少々お待ち下さい。
そして戯曲は書けないけど、まとめるつもりが今はないから、大丈夫だと思う。
インプットも激しく続く。
昨日の流れで未見だった『フィッシュストーリー』を鑑賞。そうか。伊坂さんは音楽の人なんだな。まだ小説を読んだ事がないので読んでみようかな。と、Wikipediaで調べると自分が横浜の暗黒時代に聴きまくっていた斉藤和義さんに繋がったのだった。なるほど。「幸福な朝食 退屈な夕食」だったのか。
さらに吉田秋生さんの『海街diary3 陽のあたる坂道』読了。なんて良質な漫画なんだ。あー、裕也よ。すずじゃないのかよ。何だよ。あー。そっか。やっぱ夏だなー。
そういや黒田硫黄さんの復活はいつなんだろうか気になると、久々に『茄子』を読んだのだった。
しかし『ゴールデンスランバー』の竹内結子さんは素晴らしかった。
そして女優という職業について長い時間考えていたのだった。戦いだ。イーストウッドじゃないけど、女性ってもんは素晴らしいのだと言いたい。