20160309

SAO2

お久しぶりです。今野です。
ここに書く機会を失して、早くも三ヶ月が経っているのですね。
いまのホームページのサーバーがどうしようもなくて更新意欲が落ちていましたが、すこしでもここになにかを書こうとすこしの報告です。

2月ですが、バストリオの野性という連作シリーズにて、vol.2『SELF AND OTHERS』という作品を発表しました。
佐藤真さんと牛腸茂雄さんのまなざしを考え感じながら、個人的な記録と記憶について向き合い、そして新潟にもフィールドワークに行きました。
出演にはミュージシャンの滝沢朋恵さんと、新しくニブロールのダンサーである小山衣美さん、そしていつも一緒につくっているメンバーと、ギャラリーで上演することができる作品をつくってみようというのが始まりでした。なにより、今回は自分の師ともいえる佐藤真さんに触れる作品だったのでとてもナーバスになりましたが、はじめての阿賀への訪問などによってドキュメンタリー漬けの大学時代の記憶が蘇り、この作品を亡くなった佐藤さんがふらっと見に来るんじゃないかと思ったりして「これは間違えれないなあ」と一人慌てていましたが、発見と確信を得た公演となりました。
前日に出演者がひとり急にいなくなるという緊急事態と向き合うことによって、絶望的な会議を深夜まで行ったのちに前進した事で大いなる発見があったのは刺激となりました。言葉で書くのは難しいのですが、ひとつ抜け出したような感覚の持てた作品でした。ほんと、ピンチはチャンスですね。
「変容」というものを考えた作品だったのですが、あと二作品ほど考えていく所存です。

スタッフにも恵まれました。
音響も照明も信頼できる方と一緒にやったことで作品のクオリティは保証され、今作はなにより映像の和久井くんやメンバーの黒木さんの存在によって作品が高まっていくのを見ました。心地いい日々でした。

そして一日だけでしたが、ドキュメンタリー映画『3人、』の上映を行えたことはよかった。奈良から南波さんとひろみちさんも来てくれて、とても嬉しかった。このように上映をつづけていくことは、あまり見る機会のないドキュメンタリーという活動においてはすごく重要なことだと思い、今回は舞台と一緒にやってみようと思い立ちました。そして正解だったと思っています。
見せたい方に見せる事が出来てありがたい感想までもらい、とても勇気を得ました。ドキュメンタリーという言葉はこの世で便利に使われていますが、ほんとのドキュメンタリーというのは実はなかなかないです。テレビのなかには皆無です。僕の作品はドキュメンタリーです。このようにこれからも作っていきたい。
今回、映画も演劇も、どちらもどちらかでも、見にきていただいた方々には感謝です。さらに先へと進みます。

いまは足立区で三年目になるこどもえんげき部をやってます。男の子が多いのが影響してるのか、明るくくだらないものが多いので雰囲気が明るいです。子供たちと未来をみつめる作業は、新しいものをつくる日々はとても充実したものです。仕事ですがこちらが楽しませてもらっています。3月末の発表会へ向けてやりますよ。
それでは皆さん、お元気で。