20180901

久しぶりに書くことにしました。
特に意味はないですが、今年やってきたことを振り返ってみようかと思います。
覚えてる範囲で書いてみます。

3月にはこどもえんげき部をやっていました。
西新井ギャラクシティという施設で足立区の子供たちと演劇をつくっていく場を五年間担当してきて、今回は『きらきらのこと』という発表会で集大成といえるような時間を過ごしました。子供たちは凄かった。もう、自分たちで独立してこの活動を進めてくれていて、一緒に育てていってるなあと子供とか大人とか関係なく対話ができている貴重な場となっています。自分がやっていることですが、すごいことだなあと本当に思います。
その後、お世話になった職員が変わってしまうという事態となって色々とギャラクシティがバタバタしていたのですが、子供たちとの繋がりが強くなっていて、辞めないで欲しいと皆に直接言われたので6年目に突入しました。
この夏は「こどもえんげき部夏休み編」と題して、短期で初めて夏に発表会をしましたが親御さんと初めて交流することができたし、子供たちは自立していって経験者が未経験者を引っ張っていく現場で頼もしいです。この活動が自分の創作活動に与える影響は大きいです。

5月、ワークショップオーディション六回転を開催して、初めましての人たちと出会って新たな試みをしました。
それはのちに、急な坂スタジオでの20日間の展示『扉のあけ方』や、7月三鷹SCOOLでの『ストーン』へと繋がっていき、作品として整理したものを用意するよりも混じり合った混沌としたものから新たな方向性を見つけていきました。5月から7月まで、ほんと重要な三ヶ月を過ごせたと思ってます。
いま何より自分にとっての発見が必要で、身近な均衡を保つための優等生な態度でなく、出会うことのないようなどこかの誰かに向けたやり方で、それは例えば五月に訪れた新潟のあざみひら集落で出会ったおばあちゃんが僕に与えてくれた一瞬の邂逅によって見つけることができたもの、そういう時自分が反応できるような自然な状態でいれるか、物事を考えたり感じたりできているかどうか、流れこそが大事です。
与えてくれるものを引き継いで、自分が見据えていく先にこそ行きたいと思ってます。

8月、新潟で開催されている大地の芸術祭の中の、あざみひら演劇祭に参加しました。
これは特別な時間でした。野外での初めての公演。雲を見つめて雨を全身で浴びて、観客と演者が同じように濡れながら、『黒と白と幽霊たち』を立ち上げていきました。人生で経験できるかどうかわからないような時間でした。そして、この演劇祭に参加している人たちがとにかく素晴らしく、地元の莇平集落の人たち、日比野克彦さんが積み上げてきた明後日新聞社の活動に関わる人たち、参加した劇団の方々、学生たち、敬意しかありません。ありがとうございました。いつかこの出会いが自分のどこかに繋がっていくはずです。
そうだ、黒と白と幽霊たちはいつもとキャストを変えたけど、菊沢将憲さんと坂藤加菜さんはほんと素晴らしかったです。
こういうことは、人が変わればもう再演ではないと思います。

大学で佐藤真さんとの出会いでドキュメンタリー映画を知って表現へと向かいました。そして映画を撮って、演劇という方法を知って、人と何かを起こしていくこと、風景を生み出していくこと、時間と空間を相手に表現をしてきました。そしていま今年完成させた新しい映画が誰かに届いて動いています。
演劇界とかよく知らないです。どこかに属すことなどもないし、どこにでも行こうと思っています。自分が表現することに集中してたいです。それが一番難しくて、何より大事です。
2019年、来年は大事な年になります。

決まってることでは今年の11月に金沢の21世紀美術館で、育て上げてきた『黒と白と幽霊たち』をやります。
あ、あと、北千住BUoYで6月から始まった『こども食堂』も大切な活動の一つです。
やることはいつだって新しいです。