20161023

nn2

わたしたちは無数に存在している。
崩壊するために存在するような弱い存在がいる。
別の意思を持つものは囲いの外に追い出される。
右だけが動いている。
全体の一部に入りえないものを入れ込む。インストールして動かなくなることになっても構わない。入れてみると、軋む、淀む、違うものになる。そんなことは一向に構わない。「なんでそんなことするの?」、という問いかけには真っ向から微笑んでみせる。そのものが崩壊しても死にはしない。時が流れているとしたら、また違うものになって崩壊する。弱さは強さだ。強さは弱さだ。そこからも離脱する。
どんな状態であろうと、あるものが、何よりも雄弁だ。
感じることから離れる気などない。

メンバーの橋本さんがミクニヤナイハラの舞台で中国に行っていたので稽古は中断して、今は再開。
今日が10日目、本も持たずそこで生み出せるものを見つめ続ける。
昨日は新穂くんや黒木さんが来てくれた。
稽古って言葉はしっくりこない。ひたすらつくっているけど、うまく言葉では説明できない。続けることは強い、でも、どこかで終わりはくる。その日までは運動体でいく。その場を掌握するよりも開放するという意思がある。今回の出演者はみんな感度が高い人たちで、クリエイティブでいるから色々と面白いことが見つかる。空を見るように、風景を見るように、そこにあるものを見れたらと思う。
からっぽの空間に、わたしたち、という言葉の傲慢さと可能性を見つめて突き抜けることがやれたらと思う。