20160415

20160415

熊本で地震があったのを店に設置してあったテレビ画面で知った日。
とても心配だ。これから続くであろう余震や、二次災害、さらなる被害がないように祈っている。
心を配ることと、生活が一緒にあって、切り離されている。

友人の稲継さんにボクシングに誘われて観戦した。
勝った人よりも負けた人をどうしても見てしまうことについて考えながら帰路に。
泣き崩れるボクサーと泣くのを我慢している友人や奥さんが廊下に立っているのを見た。
哀れみの気持ちなど微塵もない。勝負は潔くて、ただただ出来事として存在している。
居心地の良い場所だとおもう。

そういや、数日前になるけど、以前バストリオに出演してくれていた友人の家で娘さんと長い時間遊んだのだった。友人である彼女はとてもいい役者だった。そしていま子育てと家庭を守ることをしていて、それは役者をやっていたときとはもちろん違うことをしてるんだけど、べつに違いはなくて、何事に向かうときでも彼女の姿勢には敬意しかないのでした。

飴屋法水さんと佐々木敦さんのトークを聴きに五反田にも行った。
感じることはあったけど言うことはない。そういえば車の免許をとりたくなかった理由って、他の人の運転がちっとも信用できないからだったのを思い出した。それを周りに言ったら、大げさだなあとか、大丈夫だって笑われたのを思い出した。そしていまは運転は好きだけど不安は消えていない。

5月は新潟と京都に行くことになった。どちらも大学時代の恩師である佐藤真さんのイベントに出席するためで、これまで10年近く共有できなかったものを急に共有する場が現れたのは、やはり里山社の清田さんが出してくれた本のおかげだとおもう。

きょうは次に撮る予定の映画と、バストリオの新作となるであろう『わたしたちのことを知っているものはいない(仮)』について考えまくって色々と書きつけていたらあっというまに一日が終わっていた。考える時に爪を噛む癖が直らない。
余震は続いている。