ABOUT
バストリオは4月27日〜5月2日にかけ三鷹SCOOLにて、新作『ちちち』を上演します。
『ちちち』は山下澄人『壁抜けの谷』を原案に制作するバストリオの新作公演。本のなかに出てくる会話と記憶の螺旋、そして山下氏との共通点である北海道という土地を作品の一つの要素に、これまで培ってきた日記や散歩という日常と地続きの素材をもとに作った発表をブリコラージュして作ります。
OUTLINE
バストリオ#11『ちちち』
原案 山下澄人『壁抜けの谷』(中央公論新社)
作 黒木麻衣 今野裕一郎 坂藤加菜
中條玲 橋本和加子 よだまりえ
音作 高良真剣 本藤美咲
演出・音・照明 今野裕一郎
声がした、名前を呼んでいた
だれの?
木は木であることを忘れた
木は二、三個続けて夢をみた
これは勝手に人間が思ったこと
人間は人間のことを人間のために忘れた
北へ
荒野には白い犬がいた、ジョンではない
犬に右腕を噛まれたわたしはまったく違う人間になった
たくさんの 星がみえた
人間は思った、「だれやねん」
犬は言った、「笑え」と―。
『壁抜けの谷』
山下澄人 著
とつぜん姿を消した長谷川。身に覚えのないSEXの話をする吉井。隣で寝ている見知らぬ女……「ぼく」と「世界」のダンスがはじまる。認識の足枷を叩き割る、著者渾身の長篇小説。
(中央公論新社公式サイトより引用)
TIME TABLE
2023年4月27日(木)〜5月2日(火)
4月27日(木)19:30〜
4月28日(金)19:30〜★佐々木敦(思考家)
4月29日(土)14:30〜
4月29日(土)19:30〜☆山下澄人
4月30日(日)14:30〜
5月1日(月)14:30〜
5月1日(月)19:30〜
5月2日(火)14:30〜★アフタートーク☆『壁抜けの谷』朗読
TICKETS
予約 3,300円
当日 3,500円
14歳以下無料
・全席自由席
・開場/受付開始は開演の30分前
・お子様もご覧いただけます
※ 予約確認メールが届かない場合は迷惑メールフォルダをご確認ください。それでも届いていないようでしたらbusstrio@gmail.com までご連絡ください。予約状況を確認次第、折り返しご返信いたします。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
※感染症対策の為、ご来場の際はマスクの着用をお願い致します。入場時に手指のアルコール消毒と非接触の検温をさせて頂きます。体調の優れない方、37.5度以上の熱がある方は来場をご遠慮下さい。
※不測の事態が発生し公演を中止・延期をする場合は、情報を更新のうえ速やかにその旨アナウンス致します。
※演出の都合上、会場の出入口側が舞台面となります。気分がすぐれなかったり外の空気を吸いたくなったら自由に出入りしていただいて構いません。心配な方は出入りのしやすいお席を確保致しますのでご予約の際に、備考欄にてお伝えください。
音響|岡村陽一
宣伝美術|乗田菜々美(デザイン)、kurokimai(絵)
企画制作|橋本和加子、中條玲
記録写真|小泉柊介
協力|山二つ、シバイエンジン
Special thanks|川村喜一、川村芽惟、中村洋子
企画・主催|バストリオ
PROFILE
バストリオ
主催
今野裕一郎が主宰するパフォーミングアーツコレクティブ。自然や都市がもつ感触、人間の身体から出てくる生理や質感を活かしたフラットで豊かな作品を生み出す。生演奏による音と発される声、ものと身体、光と影、テキストや映像など全てを断片的にバラバラなまま扱い、ドキュメンタリー編集技法を用いた観客の想像力を喚起する舞台作品をつくりあげる。
音楽家の松本一哉と共作した『黒と白と幽霊たち』で 47 都道府県をまわるツアー活動、劇場や公共施設を外に向けて開放する「オープン・グラインドハウス」、北海道・知床で開催される「葦の芸術原野祭」の実行委員を務めるなど社会に開けた幅広い活動を展開しており、様々なジャンルの表現者や批評家、各地の観客から高い評価を受けている。作品でコラボレーションしたミュージシャンは杉本佳一、空気公団、minamo、滝沢朋恵、タカラマハヤ、角銅真実、三日満月、スカンク/ SKANK、SPORTS MEN など。
Web:https://busstrio.com
今野裕一郎(こんの ゆういちろう)
作・演出・音・照明
1981年生まれ。演出家・映画監督。ドキュメンタリー映画から創作を始めて2010年よりバストリオを主宰し、全作品で作・演出を務める。舞台、映画、インスタレーション、文筆などの作品を発表。小学生を対象とした「こどもえんげき部」、劇場や公共施設を役割から開放する「オープン・グラインドハウス」などボーダーレスな活動を展開。2021年に映画『UTURU』が東京ドキュメンタリー映画祭に正式招待される。
黒木麻衣(くろき まい)
作・登場・宣伝美術
1992年鹿児島生まれ。主にグラフィックを主体とし制作する。
「バストリオ」ではアートワーク全般を担当。
Web
坂藤加菜(さかとう かな)
作・登場
1993年東京生まれ。2019年よりバストリオのメンバーとなり作品に参加。
バストリオ以外での活動は、身体を用いた作品の発表、音楽家の演奏に交ざる踊り子、映像作品への振付・出演、横須賀 飯島商店の催し「となりあう身」主催、バンド・山二つ、ユニット・inter/viewなど。
Web
Photo by 光岡幸一
中條玲(ちゅうじょう れい)
作・登場・企画制作
長崎生まれ。クリエーションと上演の場における接触、保留、摩擦を問いに舞台芸術に参加しています。それとつながる形で日記やテキストを書いたり、植物を預かったり、「転蓬」という名前でごはんをつくって振る舞ったりします。
Web:https://chujorei.com
Photo by 今野裕一郎
橋本和加子(はしもと わかこ)
作・登場・企画制作
1984年大阪生まれ。京都造形芸術大学映像コース芸術卒業。2010年にバストリオを立ち上げ、俳優と制作を担当。2020年からはじまったバストリオの配信企画『///(かわ)』ではディレクターをつとめる。2022年にドキュメンタリー映画『葦芸の映画』を監督。俳優としては矢内原美邦、小田尚稔、宮沢章夫らの舞台作品に出演。主な映画出演作として今野裕一郎監督の『グッドバイ』、『ニュークリアウォーター』、菊沢将憲監督の『凹/eau』、『二羽の鳥、徹夜祭。』がある。
Instagram:https://www.instagram.com/wakako_hashimoto/
photo by Ralph spieler
よだまりえ
作・登場
東京生まれ、東京育ち。2008年から、ピアノを弾きながら自作の歌を歌う活動を始める。2013年10月、WEATHER/HEADZより1stミニアルバム《それぞれの点について》をリリース。現在はソロ活動の他に宅録ユニット“Σ°))))∈”や、バンド“わびさびくらぶ”などでの活動がある。また、ダンサーや映画監督など様々な表現者とパフォーマンス作品の制作も行う。
photo by コムラマイ
高良真剣(たから まはや)
音作
1992年生まれ、神奈川県出身。音楽家・デザイナー。
多摩美術大学在学時にアフリカ打楽器を学ぶ。パーカッションで東京塩麹・La Señas・galajapolymo、ベース・コントラバスで山二つ・東郷清丸巛・YankaNoiに参加。バストリオ、ヌトミックなどの舞台芸術団体に参加。近年は楽曲制作、ソロ、即興演奏を主軸に活動中。
2016年よりオルタナティブ古民家・飯島商店を運営。2020年ギニア共和国でバラフォンの名手Epina Bangoura氏に師事。2021年ソロライブ作品「people in the dark room」を発表。Photo by Yoshihisa Shindo
本藤美咲(もとふじ みさき)
音作
1992年12月生まれ。音楽家。
即興演奏と作編曲の二極を基盤とし、多分野の芸術家と共演や制作を重ねながら日々触手を伸ばしている。
主宰バンドgalajapolymoを2018年に立ち上げ、敬愛する仲間とともに常に等身大の表現を探求している。
Tokyo sound-painting、hikaru yamada and metal casting jazz ensemble、OTOMO YOSHIHIDE Small Stone Ensemble、SAX CATSほか参加プロジェクト多数。
イベント企画、音楽誌コラム執筆、講師活動等も行い音楽文化振興に注力している。Web:https://www.misaxophone.me
Photo by 大塩ハチ
山下澄人(やました すみと)
原案
1996年より劇団FICTIONを主宰。2012年『緑のさる』で第34回野間文藝新人賞、2017年 『しんせかい』で第156回芥川賞を受賞。そのほかの著書に『ギッちょん』『鳥の会議』『壁抜けの谷』『ほしのこ』『小鳥、来る』『月の客』『君たちはしかし再び来い』などがある。
Photo by 神ノ川智早
岡村陽一(おかむら よういち)
音響
専門学校で録音を学ぶ。インドの古典楽器の奏者と出会い関わる中で、 さまざまなスペースでのステージ音響にも携わる機会が増える。 2015年よりバストリオの公演のいくつかに音響として参加。
Photo by kurokimai